greeting代表メッセージ

代表小田

サステナブルな社会創造を目指して

ダンボール製品といえば真っ先に浮かぶのが梱包箱です。 暮らしのなかで身近なダンボールは、今や日本の物流インフラの一端を担い、社会に大きく役立っています。
近年では、ダンボールの優れた素材特性が注目され、梱包箱以外にも防災製品や展示会什器など様々な用途で広がりを見せています。

京都で60年以上、地域社会やお得意様に支えられて歩んできた当社ならではの事業資産や加工技術を活かし、ダンボールの可能性を広げることで、人にも環境にもやさしい未来社会を築く責任があると考えております。
私たち洛西紙工のダンボール製品が、人や社会の役に立ち、世の中に無くてはならない企業で在り続けることを目指しています。

ダンボールは“循環素材”

そもそも私はダンボールのことを全く知らない状態で業界に入りましたが、改めてダンボールの持つ社会価値を捉え直すと大きな可能性を感じます。
ダンボールの最大の社会価値は、95%以上のリサイクル率を誇る『循環素材』であることです。
日本では、世界トップクラスで製造→利用→廃棄→再生というリサイクル(資源循環)システムが確立されています。
梱包箱や什器等においても、プラスチック素材からダンボールに置き換えることで、コスト削減のみならず、CO2削減や脱プラ推進にも貢献することが出来ます。
さらに、軽い・丈夫・安価などといった素材特性を活かすと、「これはダンボールで作ったら面白い!」という用途や市場は無限大に広がっており、ダンボールがあらゆる形で好循環している未来を想像しています。

当社ではお客様や現場の声を聞きながら製品の企画開発を進めるのですが、何でもかんでもダンボールに置き換えれば良いわけではありません。
お客様のお困りごとがダンボールで解決できるのであればご提案しますが、場合によっては他の素材や製品をおすすめすることもあります。
「誰のために?」「何のために?」を考え、お客様の最適解を導き出すことも私たちの役割であると考えています。

事業を通じた社会課題解決への挑戦

当社では、事業を通じた社会課題解決にも取り組んでいます。
例えば、「未来を担う次世代人材の育成」は先送りに出来ない社会全体の問題であり、私たちのような地域企業が事業の力を活かして継続的に行うべきだと考えています。
ダンボールの資源循環だけでなく、地域企業や教育機関が次世代人材を「共育」し、未来の地域を任せていくという人材の好循環を生み出すことも企業の責任です。
取組例としては、地域の教育機関や自治体と連携した子どもたちへの環境教育、フードバンク団体との連携支援、高校生大学生へのPBL教育、芸大生向け資材支援などを実施しています。
また、同様の想いから工場から出るダンボール端材を活用した「知育工作キット」もリリースしました。

私たちだからこそ生み出せる価値は何か?
ダンボールを手段としたアプローチであれば、最小コストで最大の社会価値を生み出せるはずです。

代表小田

共感型の事業を手掛けたい

現在の弊社の強みをひと言で表すならば『フレキシブル』。
従来の大ロットだけでなく、小ロットで自由度の高い設計や特注型を使った製造にも対応できる柔軟性があります。
「こんなものがダンボールで出来たらきっと世の中が良くなる」そんなものづくりを今後も行っていきます。
また、そうして私たちとお取引いただくことが、間接的な社会貢献に繋がるような仕組みを作りたいとも考えております。

例えば、売上の一部が京都の次世代を担う子どもたちのためや、森林保全に使われるなど、目に見えるフィードバックをすることで、「そういう貢献に繋がるのであれば、1円単位でコストが上がってでも洛西紙工を選びたい」と言っていただけるような、共感型ビジネスを構築することが目標の一つです。
地域に根差した企業として、京都から社会貢献の枠を広げ、洛西紙工を選んでいただけるお客様とワクワクする未来を共に創っていきたいと考えております。

行動力の源は柔軟性

日々、答えのないことに挑戦していると感じます。
やることがいっぱいで「これが成果に繋がるのか?」というプレッシャーもあったりしますが、「誰のために?何のために?」と考えると、それをやらないという選択肢はありません。

どちらかというとじっくり考えて動くタイプで、経済合理性だけで物事を判断しがちなところもあったのですが、目に見えない価値観や社会性などの本質的なことに問いを向ける機会が増えてからは、直感的に「良い」と感じたことはとりあえずやってみることにしています。

「それが誰かを幸せにできるか?」「そこに社会意義があるか?」を念頭に、常にフレキシブルでありたいと思っています。

積み上げられたダンボール

プロフィール

小田 智英 (おだ ともひで)

洛西紙工株式会社 取締役

2014年 早稲田大学商学部卒業後、TOTO株式会社に入社。

営業職を6年経験の後、2020年 洛西紙工株式会社に入社。

1960年の創業以来培われた技術や信用をベースに、社会貢献の新しい仕組み作りや、ソーシャルビジネスの構築に取り組んでいる。

大切にしている言葉は「足らざるを知り、足るを知る」。